- 公務員のサービス残業について興味のある方
- これから公務員を目指す方
- 公務員への転職を考えている方
お疲れ様です。元公務員のりょんです。
今回は「公務員のサービス残業」というテーマで記事を紹介していきます。
サービス残業・・・嫌な言葉ですよね。
労働しているのに給料が発生しないなんてあってはならないことだと思います。
公務員はホワイトなイメージがあるとよく言われますが、サービス残業の実態はどうなっているのでしょうか?
私の経験談ですが、結構ブラックな部分が多く存在していることを知りました。
本記事では、そんなサービス残業の実態について経験談を踏まえ考察していきます。

市民サービスはいいけど、サービス残業はお断り・・・
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1. 暗黙のルール

公務員には残業に関する暗黙のルールが存在していました。
私が3つの自治体全てで直面した驚きのルールはこちらです。
残業申請は1時間を超えてから行うこと
最初聞いた時には「んっ?」と不思議に思いました。
このルールはその名の通り。
1時間以上の残業行うことで、見事残業手当の申請をすることができます。
逆に1時間以内の残業については残業が認められないことになります。
公務員の残業の仕組みは、少しだけ特殊性がありまして・・・
正確には残業をしたい場合には事前に所属長へ申請を行い、所属長からの命令を受けて残業が始まるため、1時間以下の申請ができない状態であることになります。
正直、「財政力指数(※①)の低い自治体のみのルールなのかなぁ?」と1社目の地方部の自治体では思っていましたが、政令指定都市、都心部の自治体においてもこの暗黙のルールが存在していました。
このルールを初めて聞いた新卒の方や中途採用の方は皆さん戸惑いを隠せない様子だったことを覚えています。
入社時の給与説明の際には
「1分単位でつけられるシステムなので、どんどん申請しちゃってください!」
と言われてはいたものの、実際に細かく申請している人を見たことはありませんでした。
確かにシステム上はどの自治体も1分単位から申請できるようになってはいましたが、1時間未満の残業時間で申請を出している人はほとんどいませんでした。
実際に私も1時間未満の残業の際に申請を出したことは滅多にありませんでした。
むしろ30分程の残業申請をした場合に注意されている職員を見た事もありました!!
それまで公務員という職業に対してホワイトなイメージを持っており、残業時間の制度がしっかりしていると思っていただけに働き初めの頃は非常に驚きでした。
この状況下ではこんな悪影響も生まれます。
・無駄な残業が増える
・職員のやる気、意欲が低下する
・この状況が当たり前になり、後世に引き継がれていく
時には「定時を超えて少しだけ業務がしたい!」といったこともあると思います。
ただこの環境下だと、1時間を経過するまで残業しなくてもいいような業務を行ったり、申請時間まで時間を潰す職員が出てくる恐れがあります。
正直数分間の残業申請が多くなると処理が面倒な部分がありそうなので仕方ないと思えますが、15分〜30分の残業に対しては申請くらい認めてもいいのでは?と思う気持ちもありました。
このルール、全くいいことはないですね。
むしろ無くした方が利点が多いことは誰にでも分かりそうなことですが、どこの自治体でも根強くこの文化が残っているようでした。
この文化は税金で働いている公務員としての使命感の強さから来ているんでしょうか?
それとも一般企業なら普通の考えなのでしょうか?
私には真相が不明のままでしたが、こんな文化がどこの自治体にも根付いているのは不思議でした。

私は上司が残っていると帰りにくいタイプだったので、今まで数多くのサービス残業の日々を過ごしてきました。
〜言葉の解説〜
※①財政力指数
自治体の財政力を示す指数。
指数が高いほど、財源に余裕があり裕福な自治体と言える。
逆に指数が低いと財源に余裕がないため、自治体は努力・工夫しながら行政運営を強いられることになる。
2. 地方部ではサービス残業を強いられている職員が存在した

これは希少な例だと思いますが、実在していたので紹介していきます。
地方部の自治体での経験ですが、サービス残業を強いられている職員は結構見受けられました。
その理由としてはこちらです。
”仕事ができない(遅い)から、残業を認めない”
これは非常に難しい問題だと思います。
以前記事でも紹介しました「公務員に多いタイプ(地方編)」の中で、”俗にいう仕事ができない人” がこの例に該当します。
↓「公務員に多いタイプ(地方部編)」に関する記事はこちらで紹介しています↓
地方部の自治体では職員の距離感が近い一面があるため、管理職の性格による部分もありますが、こんな内容の怒号が聞こえてくることもありました。
「どれだけ残業しているんだ!他の皆は同じ仕事量で定時に帰っているぞ!」
「残業しないでもできる業務についての残業申請は認めんぞ!」
その通りといえばそうなんでしょうけど・・・
教育が行き届いてないのか、見捨てられるほど何度もミスを繰り返すのか。
こういった仕事の能力についてのパワハラは結構ありました。
本人にも少なからずの原因はあると思いますが、上司にも原因があることだと思います。
こんな風に言われてしまうと、萎縮してしまい、自信も意欲も無くなってしまいます。
要因は様々あるとは思いますが、職員の中に残業申請を出さずに残業を余儀なくされている職員が結構いたことは確かです。
実際かなりのパワハラですよね。
お給料は税金から出ているので「過度で無駄な残業は悪である」という考えは理解できますが、”できない人に厳しい”という文化をどうにか改善していく必要があると思います。
対価生まれない状況では生産性や積極性もなくなり、意欲の減退にも繋がってしまいます。
サービス残業の実態、どうにか変えていかなければいけませんね。

単純に怒ればいいと思っている人間に管理職の資格なし!
地方部の自治体では管理職のレベルが低いと思う部分も多くありました。
3. おわりに
いかがでしたでしょうか?
本記事では「公務員のサービス残業の実態」について紹介しました。
公務員にもサービス残業は存在していたんですね。
公務員として働くと、このように感じる場面が頻繁にありました。
「古くからある文化が抜けないのが公務員の悪しき風習である」
私はいくらお給料が税金から出てるといっても、「給料が発生せずに働くのって異常じゃないの?」と思っていましたが、いつの間にかその風習にも慣れて働いていました。
慣れって怖いですね。
ニュースを見ていると、世の中にはサービス残業が当たり前の企業が多いと聞きます。
みなさん大変苦労されていると思います。
みなさんの苦労が少しでも改善されるよう、この記事を通して誰かお偉いさんに響けばいいなぁ・・・と願ってみるりょんなのでした。
りょん
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