公務員の定期異動の謎(超直前?内示発表編)

公務員の七不思議
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こんな方に向けて記事を紹介しています
  • 定期異動の内示発表時期に興味がある方
  • これから公務員を目指す方
  • 公務員への転職を考えている方
  • 公務員に合格している方
  • 公務員として働かれている方

お疲れ様です。元公務員のりょんです。

今回は「定期異動の謎」というテーマについて紹介していきます。

前回の記事では「定期異動の目的」について紹介しました。
実はこの定期異動、職員への内示が超直前であることをご存知でしょうか?

本記事では「内示発表の時期」に焦点を当て、経験談を元に考察していきます。

りょん
りょん

部署が変わるだけで大変なのに、内示発表が超直前にならないとわからないなんて・・・

実態はどうなってるの??

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1. 超直前!異動内示の発表

前回の記事公務員の定期異動の謎(目的編)にて、多くの自治体の定期異動実施日が4月1日であると紹介しました。

では実際に職員への異動内示の発表はいつ頃行われるのでしょうか?

職員に通達されるのは1週間〜10日前

かなりの直前さに驚きますよね!
私も1年目の時には相当驚きましたが、職員への通達から定期異動日までの期間は非常に短期間に設定されているんです。

定期異動は非常に多くの人が同時に部署異動をすることになるため、引き継ぎの準備や引っ越しなど超大変なのにも関わらず、内示(※①)の発表は超直前に行われます。

ではなぜこんなギリギリの発表をする必要があるのでしょうか?

以下ではその理由について考察していきます。

りょん
りょん

事前に引き継ぎを作っておけば苦労しませんが、そんな余裕がない時もあります。

もっと早く分かれば苦労しないのに・・・

〜言葉の解説〜
※①内示
職員の人事異動情報を外部に出す前に社内のみで通知すること。

2. 直前に設定されている目的とは?

なぜ公務員の定期異動を超直前に発表する必要があるのでしょう?

事前にわかっていれば、準備も完璧にできるし、残業代等の費用も軽減できる。
いいことばかりなのに・・・と思う方もいらっしゃると思います。

以下では、異動内示を直前に設定せざるを得ない要因について紹介していきます。

目的① 職員のやる気低下を防ぐため

恐らくこの要因が一番大きいのではないかと思います。

試しに内示発表から異動日までの期間に余裕があった場合、どんな弊害が出るのか考えてみましょう。

「この部署にはあと少ししかいないから重たい仕事は後任に任せよう」
「あと少しで異動か、この案件は私の成果にはならないから手をつけずにいよう」

こんな意識が芽生えてしまう可能性があります。

異動が決まっていれば短期間の間に成果を残しても後任が楽になるだけ。
自身への見返りの少なさからこのように感じてしまうのも仕方ないことなのかもしれません。

「あと少しだから全力で終わらせよう!」という責任感の強い人が大勢いればいいのですが、現在の仕事からもう少しで解放されることをいいことに仕事に手を抜く職員が出てくる恐れもあります。

公務員は業務処理の多さで給与が変化しない環境のため、こういった考えが生まれるのも自然なことなのかもしれません。
特に異動前の部署環境に嫌気が指している人は、投げやりな気持ちからこの状態に陥りやすいと思います。

この状態だと正直生産性は劣ってしまいます。
その点、内示が直前であることでギリギリまで職員が責任感を持って仕事をする環境を継続させるtことができます。

このように、内示発表から異動日までが短期間に設定されている理由には、仕事に対するやる気の減退を大幅に抑制する意図が隠されているんですね。

りょん
りょん

あと少しでこの業務から解放される!

そう考えてしまうと仕事に手を抜いてしまう気持ちもわかるかも・・・

目的② 業務整理の意識づくり

部署異動が決定すると、通常業務と並行しながら短期間で以下のようなことをしていかなければなりません。

・引継書の作成
・後任担当者への引き継ぎ
・配置部署での引き継ぎを受ける

「これだけ?」と思う方もいるかもしれませんが、内示発表から異動日までが短期間に設定されているため、内示発表のタイミングから準備をし始めると痛い目を見ることになります。

実際に私が新人の頃、予想外の短期異動だったこともあり全く引き継ぎ準備をしておらず、迷惑をかけてしまった苦い経験があります。
在籍年数に関係なく、日頃から引き継ぎの意識を持っておいて損はありませんね。

この日頃の引き継ぎの意識に関してなんですが、私は在籍時にこんなことを上司から言われていました。

「日頃から引き継ぎを意識し、業務を整理しながら仕事に臨みなさい」

これは非常に理にかなっていると感じました。

日頃から引き継ぎを意識するためには、仕事に余裕を持つ必要があります。
この意識を強く持っていれば仕事を前倒しで考えるようにもなりますね!

また、業務を適宜まとめながら仕事を進めることになるので、懸念点や目標の再確認ができますし、今自分が行っている業務を見つめ直すことにも繋がっていきます。

むしろこの「引き継ぎ」という作業には利点が多いのかもしれないですね。

異動内示から異動日までを短時間で設定している理由には、こんな意図も存在しているんですね。

りょん
りょん

目先の仕事に追われているとミスも多くなっていきます。

日頃から余裕を持てるように仕事を進める意識も大事なんですね。

目的③ 不測の事態に備えるため

最近は特に不測の事態が多い・・・

育児休暇や退職などの事前に判明可能な要因であれば異動内示に組み込んで配置の検討をすることができますが、内定辞退や病気休暇の不測の事態が発生すると急遽配置の見直しを行わなければならなくなります。
事前に内示を出した場合、配置先に納得いかない方が病気休暇、退職の検討を始める・・・なんて事態が発生する恐れもあるかも知れません。

内示については組織でもかなり上層部の方々の意思によって決められているため、一度決めた内示を訂正するのは非常に時間も労力もかかる大変な作業となります。

このような不測の事態に備えて、できるだけ直前に異動内示を出したいという自治体人事部署の思いは少なからずあると思われます。

りょん
りょん

内示は、職員一人一人の運命を握る極めて責任の重い業務です。
不満のある方もいらっしゃるとは思いますが、ここは仕方なく受け止めていただきたいです。

例外 庁外への派遣

公務員には派遣制度(出向)があるのをご存知でしょうか?

馴染みがない方に簡単に説明すると・・・

一度自治体の仕事から離れ、他の市町村・県・国・外郭団体・一般企業等の外部機関で一定期間従事すること

詳細な仕組みについては別の記事で紹介していくつもりです。

派遣先については結構バラバラで、県外の派遣先が選ばれることもあります。
派遣職員に指名されると引っ越しや通勤形態の変化が生じる場合があるため、短期間で準備をすることができません。
そのため、派遣職員については内示発表前に声がかかることが多いです。
実際に私も派遣の経験がありますが、数ヶ月前には知らされていました。
内示発表のタイミングで判明していた職員も一部いましたが、これはかなりの例外だと思います。

以上の理由から準備の時間には多少の余裕が生まれます。

ただ、派遣先では他自治体の派遣職員を常時受け入れている所もあり、前任者が次年度から各自治体に戻ってしまうこともあります。
そのため、前任者との引き継ぎのために外部機関に何度か訪問して引き継ぎを受けなければなりません。
加えて、引っ越しや各種手続きもあったりするので、実際には庁内異動よりも慌ただしくなるかもしれませんね。

りょん
りょん

実は私も派遣職員として外部機関に出向した経験があります。

初めはかなり不安でしたが、外部の環境を知るのはとても貴重な経験でした。
皆さんも機会があればぜひ行ってみてください!

3. さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は「公務員の定期異動」について紹介させていただきました。

異動の内示が直前であることには様々な理由があることが判明しました。
公務員は様々なことを考慮して動いていかなければならない職業なんですね。

また「定期異動」は職員だけでなく、住民の方や業者の方にも非常に関わりの深いものとなります。
担当者によって仕事へのやる気も異なりますし、仕事のやりやすさも結構変わったりします。
その点でも信頼感を得る働き方をすることで、公務員独自のやりがいを感じられることもあると個人的には思っています。

どの部署に配置されようとも、異動先では心機一転、新卒の頃のような新鮮な気持ちで働いていきたいものですね!

新人の方に引き継ぎするとき、ちょこっとだけ武勇伝を語ってしまった経験。
今思うと恥ずかしいなぁ〜なんて思い返したりょんなのでした。

りょん

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