公務員のテレワーク事情について

公務員の七不思議
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こんな方に向けて記事を紹介しています
  • 公務員のテレワーク事情ついて興味のある方
  • これから公務員を目指す方
  • 公務員への転職を考えている方
  • 公務員に合格している方
  • 公務員として働かれている方

お疲れ様です。元公務員のりょんです。

今回は「公務員のテレワーク事情」というテーマについて記事を紹介していきます。

コロナ禍を機に各企業の働き方も大きく変わりました。
中でもテレワークの普及によって勤務地の縛りや通勤時間が削減され、自由な働き方ができるようになりました。

では、公務員のテレワークって普及しているのでしょうか?

今回は経験談を踏まえて公務員のテレワークについて考察していきます。

りょん
りょん

在宅で仕事をするのってなんだか憧れます。

私もそんな仕事についてみたい今日この頃です。

1. 公務員の業務にテレワークは難しい?

実は公務員のテレワークには様々な壁があり、導入が困難な部分が多いんです。

以下では導入の難しさについての様々な要因を考察していきます。

導入の壁① テレワークで行える業務が限られる

窓口業務や現場業務がある部署には向いていない

市区町村の仕事は基本的に窓口業務がつきものです。
窓口業務がある部署では、ある程度の職員数が必要となります。
そのため、誰かがテレワークを導入することで他の職員への業務負担が増える問題が発生してしまいます。

また、土木・建築等の専門職では現場確認や緊急的な出動を強いられる部署が多いです。
現場仕事が多い場合、不足の事態に備えて迅速に対応できる体制を整えておかなければならないため、常にある程度の人員が出社している必要があるんです。

自治体には窓口業務のない部署も存在しますが、窓口業務を抱える部署との公平性を考えると不公平が生じてしまう部分があるため導入しにくい一面があるのかもしれません。

このように、公務員の仕事内容上不向きな点が多く、テレワークの導入が難しい部分を感じました。

りょん
りょん

誰かが楽をすることで、誰かの負担になる。
効率的な部分はあるかもしれませんが、公平性を考えると導入しにくい部分がありますね。

導入の壁② 情報漏洩の危険性

公務員の仕事は個人情報や機密情報(単価の値段など)を扱うことが多い職種です。

中でも住基ネット(※①)や課税関係の超個人情報は、自治体の職員であってもその部署に配属されている職員しか閲覧することはできない仕組みになっています。
個人情報を管理しているシステムは超厳重なセキュリティの元運営されており、指紋認証登録をしている職員しかログインの権限がありません。

当然、このシステムが入っているPCは庁外に持ち出すことはできません。

また、個人のPCにも個人情報や市の機密文書が入っているため、庁外に持ち出せる資料はかなり限られることになります。

「新しいものを取り入れる < 安全な道を選択する」

公務員はこのようなリスク回避の考えが強いため、テレワークの壁がどうしても高くなってしまうんです。

情報漏洩が発生するとすぐニュースになりますし、自治体の信頼性もガタ落ちします。
自治体としては何としてでも不祥事を避けたいところ、こういった部分からもテレワークの導入は難しい要素があると感じました。

りょん
りょん

公務員の業務は個人情報を扱うことが多いです。

会議などで庁外にPCを持ち出すにも申請が必要で、かなり厳重なセキュリティの元で運営されていました。

〜言葉の解説〜
※①住基ネット
別名「住民基本台帳ネットワークシステム」。
住民の個人情報が登録されているシステムのこと。
以前までは市区町村単位でしか運営されていなかった住民票などの個人情報を専用のネットワークを結ぶことにより、全国共通の本人確認が可能となった。

導入の壁③ 費用問題

現在、多くの自治体が予算削減を余儀なくされている状態にあります。

テレワーク環境を整備するためには、専用のセキュリティPCの導入費用や導入にかかる人件費などの様々な費用が発生します。

自治体としては今までテレワークがなくても十分業務が行えていた成果があるため、余計な支出は減らしたいという考えが出てきます。

✖️将来を見越した事業投資を行い、効率よく働きやすい環境を作っていく

○従来の体制のまま、いかに予算をかけずに工夫して仕事を進めていくか

これが公務員の根強い考え方だと思います。

効率性の欠如した古い考えと思う方もいるかもしれませんが、予算が限られている中での行政運営なので仕方ない部分はあるのかもしれませんね。

りょん
りょん

テレワークに予算を使うのであれば、他のことに使うべきだ!という意見もわからなくはありませんが・・・

将来的な業務改善を行なっていく必要もあると思います。

導入の壁④ コミュニケーションへの課題

公務員にとってコミュニケーションは非常に重要です。

自治体の仕事は細分化されており、多くの部署とのやりとりが発生します。

「今の時代、メールのやり取りで完了するのでは?」と思う方もいると思いますが、公務員の方にはこんな傾向があります。

面と向かって話し合いをすることを好む

メールに慣れてない職員の方が多いというのも現状としてありますが、面と向かって会議することを好む風潮があります。
確かに面と向かって話すことに利点は多くあると思いますが、時代に逆らっている感は否めないですよね。
こういった考えはまだまだ公務員に根強く存在しているんですね。

また、テレワークが無い頃から縦割り行政(※①)という言葉が生まれるほど横の繋がりが問題視されている公務員。
テレワーク導入が進むことでさらにコミュニケーションを図る場が減少し、縦割り行政の状態が加速してしまう恐れがあります。

以上の点から、コミュニケーションを取りながら働く意識を推進していくためにもテレワーク導入に抵抗があるのではないかと思います。

〜言葉の解説〜
※①縦割り行政
各組織が協力しようとせず、組織ごとに仕事を線引きするような状態のこと。

導入の壁⑤ 人事評価への課題

人事評価が難しくなる

これはテレワーク自体のデメリットでもあると思います。

テレワークだと電話対応・窓口対応はありませんし、周囲とのコミュニケーションもメールか電話で行われます。
一応テレワークPCのモニター画面を監視できる整備は整ってはいますが、どういった姿勢で業務に臨んでいるかを確認することはできません。

この状況下だと評価対象が表面上の業務成果のみになってしまいます。

公務員にはBtoBの仕事もありますが、基本的にはBtoCの仕事が大半を占めています。
テレワークでは業務態度・住民対応の能力を把握できないため、非常に不透明な評価になってしまう部分もあるのかもしれませんね。

りょん
りょん

公務員は成果主義ではないため、評価の点では壁が高そうですね。

2. テレワーク普及率は?

では実際にどのくらいの人がテレワークを導入していたのでしょうか?

テレワークの普及率は非常に低い

実はテレワークを実施していた人って非常に少数で、私の知っている限りでも数名程度でした。
やはり必要な書類やデータを持ち出せないため、仕事の効率性は劣ってしまうのかもしれないですね。

また、他にもこんな要因があると感じました。

  • 申請が面倒
  • 業務報告書を提出しなければならない
  • テレワーク用のPC台数に限りがある
  • テレワーク制度が認められにくい環境

制度自体がまだまだ普及していないんですね。

テレワーク導入に対する個々の意識も低く、テレワーク導入に疑問を持っている方がいたことも利用者が増えなかった要因として考えられるのではないかと感じました。

りょん
りょん

テレワークの実施には様々面倒な部分が多いですね。

導入普及にはまだまだ壁がありそうです・・・

3. コロナ禍では時差出勤が主流だった?

実はコロナ禍でテレワークより活用されていたのが時差出勤という出勤形態です。

私が在籍していた自治体では、以下のような勤務時間が個々に割り振られていました。

  • 7:00〜15:45
  • 8:30〜17:15
  • 10:30〜19:15

時差出勤を実施することで、少しでも職員が分散して働くことができるような環境を作っていたんですね!

窓口業務のある部署では職員の人数を減少できないために導入が困難な部分もありましたが、基本的には多くの部署で時差出勤が採用されていました。

個人的には新鮮な環境で楽しみながら過ごせていましたが、新入職員の方にとっては非常に厳しい環境であったと思います。
相談したいことがあっても時間が被っている時にしか相談できませんし、円滑なコミュニケーションを取りながら働くのってすごく難しかったんじゃないかと思います。

この点についてはコロナ禍以降、若手職員の休職率が増加傾向にあるため、今後入念にケアをしていく必要がありそうですね。

りょん
りょん

コロナ禍の際には、テレワーク環境導入予算を少しでも削減しようと各自治体が試行錯誤しながら様々な代替策をとっている一面を見ることができました。

4. りょんの見解

現在の環境下ではテレワークは不向き
自由さを求めるならアリ

私も一度テレワークに挑戦したことがありますが、正直仕事は進まなかったです。

やはり本気で仕事をするのであれば、庁外に持ち出せないような書類やデータが必要となります。
正直、テレワークでは簡単な文章まとめくらいしかできず、生産性は向上しませんでした。

「テレワークでできる仕事ってどのくらいあるの?」という疑問を持つ程、公務員の仕事はテレワークに不向きであると感じました。

申請も非常に面倒、報告書の作成も必要、個人的には無駄な業務が増えただけの印象を持ちました。
また、PCを常に所属長やら電算担当(自治体のネットワークを管轄している部署)に監視されている状態だったこともあり、何だか結構疲れました。

一個人の意見ですが、テレワークを優先的に実施されている方って自由さを求めているだけのような感じがしました。
あまり浸透している制度ではないため、上層部の方も業務状況を把握しているとは正直思えませんでしたし、もはや野離し状態

以上のことから、テレワークはサボりたい人向けではあるけど、仕事を進ませたい!という人には不向きであると感じました。

りょん
りょん

あくまで私の主観です!

ちゃんと成果を出している人もいるとは思いますが、私の周りは仕事をサボる口実に使っている人が大半だったんじゃないかと感じました。

5. さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は「公務員のテレワーク事情」について紹介しました。

テレワークは通勤時間や通勤代の削減、働く場所の制限を緩和できる点等、様々なメリットがあると思います。
今後益々普及していくと思われますが、公務員にとっては不向きな手法であると感じました。

ただこうした公務員の古い考え方もあってか、志望者が減っているというニュースもよく目にするようになりました。
将来的に公務員も柔軟な働き方を推進していく必要があると思っています。

これからは目先の成果だけではなく、長期的な目線で時代に沿った取り組みを実施していかなければなりませんね!

時差出勤をしていた時、いつもより遅くまで起きていて次の日が辛かったなぁ・・・

りょん

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