公務員の人事面談の実態(定期異動編)

公務員の七不思議
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こんな方に向けて記事を紹介しています
  • 公務員の人事面談に興味がある方
  • これから公務員を目指す方
  • 公務員への転職を考えている方
  • 公務員に合格している方
  • 公務員として働かれている方

お疲れ様です。元公務員のりょんです。

今回は「公務員の人事面談の実態」というテーマについて紹介していきます。

多くの職員が在籍する公務員。
適切な人事異動・人事評価を行っていくため、公務員には人事面談というものが存在します。

この人事面談、個人の意見がどの程度反映されるかって気になるところですよね。

本記事では「人事面談が定期異動にもたらす影響」に焦点を当て、経験談を元に考察していきます。

りょん
りょん

人事面談って聞くと堅苦しいイメージがありますが、そんなことはありません。

普段あまり話すことのない上司とスキンシップが取れる貴重な時間でもあります!

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1. 人事面談ってなに??

人事面談(人事評価面談)は簡単に言うと所属長との面談であり、1年を通して行われます。

人事面談の年間スケジュールについては以下のような形で行われます。

  • 当初面談(4月〜5月頃)
    年度当初に担当部署での自己目標を決め、所属長との面談を行います。
    当初面談では所属長と相談の元、業務の目標設定・業務の優先度などを決めていきます。
  • 最終面談(12月〜1月頃)
    年末に1年を通した業務成績や現在の職場の適正を自己評価した資料を元に所属長と再度面談を行います。
    最終面談では業務の振り返りをはじめ、異動希望の有無、現職場の適正、現職場に関して思うこと等、ざっくばらんな話が繰り広げられます。

人事面談は年間2回程実施され、定期異動や人事評価の参考資料として用いられることになります。

職員数が多い部署だと所属長とのコミュニケーションを図ることが困難な場合もあるため、交流を深めるきっかけにも繋がります。

面談は基本的に2人きりの空間で実施されるため、普段話すことが難しい個人的な話をすることができる貴重な機会となります。

例えばこんな話。

  • 人間関係の悩み
  • 業務への個人的な思い

こういった個人的な思いを発信する場が設けられていることは非常に魅力的です。

人事面談に正解不正解はありません。
言いづらい話もあるかもしれませんが、正直な意見を発信していくことも時には重要です。

上層部の職員は細かい部分まで把握できていない場合が多いため、大小関係なく日頃の思いを発信することで職場環境が改善されることもあります。
自身のためにも職場のためにも、人事面談では遠慮せずに伝えていきましょう。

りょん
りょん

最初の頃は緊張しますが、慣れてくると様々な意見を気兼ねなく話すことができます。
普段あまり話さない所属長との面談。個人的には結構楽しい経験でした。

2. 人事面談が定期異動にもたらすメリット

人事面談の実施には定期異動に関して様々なメリットが存在しています。

以下では人事面談が定期異動にもたらすメリットについて紹介していきます。

メリット① 配属先のミスマッチ防止

自身の希望を伝えることができる

人事面談の資料は定期異動の参考資料となります。

人事面談の実施により、職場に対する個人の意見が少なからず人事部署に届くことになります。

例えば・・・

「経験していく上で、自分にはこの業務への適正があると思った」
「今の業務について、自分のタイプに向いていないので、違う部署への異動を検討して欲しい」
「今の部署での人間関係が芳しくないため、違う部署への異動を検討して欲しい」

このように人事面談には自分の意思を発言する場が用意されています。

単純なわがまま全てが押し通せるわけではありませんが、このような普段は言えないことも言えるチャンスが人事面談にはあります。

自分の意見を伝えることができるため、配属先のミスマッチ防止に効果的な手段となりますね。

りょん
りょん

一定期間同部署に在籍している場合には「提案書」といった書類により、該当職員の希望が優先される取り組みを行なっている自治体もありました。

メリット② ハラスメントの防止

把握できていないハラスメントに気づくきっかけになる

公務員の世界には様々なハラスメントが存在しています。

ハラスメントの話は個人的な話。
簡単には相談しにくいですよね。
目に見えるハラスメントであれば周囲が対策に動いてくれる場合がありますが、見えない部分で起きているハラスメントも多いと思います。

人事面談は基本的に執務室以外の個室で実施されます。
所属長と対面形式で行われるため、普段執務室では話しずらい個人的な話をすることができます。
それまで管理職の人たちが把握できていないハラスメントに気づくきっかけにもなるため非常に有能な面談となります。

伝えなけばわからないことも多いです。
例え小さなことであっても相談することは全く恥ずかしいことではないですし、耐えて自分を追い込む必要はありません。

自ら働きやすい環境を作っていくことも大切なのかもしれませんね。

人間関係を起因とした理由がある場合、人事異動の考慮を怠ると病気休暇や退職につながる可能性もあります。
そうしたことからも人事面談は円滑な行政運営において必要不可欠な面談であると言えますね。

りょん
りょん

所属長(面談者)にハラスメントを受けている場合は、直接人事部に意見を言うこともできるので1人で悩まず、小さなことでも相談してみましょう!

メリット③ 職員のやる気増進

自身の改善案を実現できる

人事面談が実施されることで、自身の内に秘めている業務に関する改善策などを直接上司に伝えることができます。

「この業務のやり方は無駄が多いから、このように改善できるのではないか」
「現在のシステムでは無駄な労力がかかるから、より高レベルのシステムを導入したらどうか」

このような業務に関しての改善策を直接伝えることが可能です。

必ずしも意見が採用されるとは限りませんが、自身の経験値から考案した改善策が採用されることで仕事の効率も上がりますし、自身のやる気にも繋がります。

自身の素直な意見を発信する場が用意されていることは非常に魅力的に感じる部分ですね。

りょん
りょん

日頃気づいた小さなことでも効率アップに繋がる場合があります。
自分のためだけではなく他の人のためにもなるので、どんどん発信していきましょう。

3. 人事面談が定期異動にもたらすデメリット

物事にはメリットもあればデメリットもつきものです。

以下では人事面談が定期異動にもたらすデメリットについて紹介していきます。

デメリット① 人事部署にうまく伝わらない場合がある

所属長の能力次第で伝わり方が変わってしまう

所属長の能力によっては人事部署に個人の意向がうまく伝わらないこともあります。
いくら面談時に強く意向を熱弁しても人事部署に伝わらなければ意味のない行為となってしまいます。

この状態だと逆に士気は下がってしまいます。

所属長の手腕に疑問があれば、直接人事部署に相談した方が早い場合もあります。
直接の相談には面倒な部分もありますが、自身が潰れてしまっては元もこうもありません。
仕事を完璧に進めることも大事ですが、公務員として生きる上で自己防衛は非常に重要です。

自分の意見を発信することができるのは魅力的ですが、あんまり期待しすぎないように注意が必要かもしれませんね。

りょん
りょん

どの程度の本気度で所属長が伝えてくれているのか本人は知ることはできません。
期待しすぎないことも自己防衛なのかもしれませんね。

デメリット② 逆に意欲が低下する場合がある

この問題を対策することは極めて難しいと思いますが、デメリットの一つとして紹介していきます。

定期異動に不満はつきもの

人事面談では自分の意思を発信する場が生まれますが、必ずしも全員の意向に沿った人事配置を行うことは現実的に不可能です。

組織としての運営上仕方ないことだとは思いますが、希望通りの異動異動が叶わなかったことに不満感を持つ職員が一定数出てくる可能性があります。
実際に職員配置に不満を持ち、ふて腐れる態度で仕事をサボっている職員もごく少数ですが存在していました。

個人的には公務員として働く以上「職員配置に関して不満を言う方がおかしいのでは?」と思う部分もありますが、不満感を持ちながらの業務遂行では生産性の向上が見込めない部分があるため、一種のデメリットと感じました。

りょん
りょん

公務員人生の中では興味がない部署に配属されることもあります。

割り切って働いていけなければならないのも公務員の苦悩の一つですね。

4. 経験談からの考察

定期異動への影響は少なからず存在していた

経験上、人事面談で発信した個人の意見が定期異動に反映されたことがありました。

私自身「この部署は嫌だ!異動したい!」という風に相談したことはありませんでしたが

「寝ている職員と同じ空間で働きたくない!」
「経験年数も役職も上の人なのに、何も仕事をしていない人がいると士気が上がらない!」

など、日頃の鬱憤を赤裸々に所属長に伝えていました。

こういった意見を発信することが正解かどうかはわかりませんが、多少なりとも部署の雰囲気はよくなった気がします。

実際に私の意見によって影響があったのか定かではありませんが、該当職員が異動する結果に繋がったことから少なからず人事面談の影響はあったのではないかと思っています。

りょん
りょん

自治体には様々な職員がいます。
やる気がある人もいれば、全く仕事をしない人もいたり・・・

やる気がある人が損をする世の中にはなってほしくないものですね。

5. さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は「公務員の人事面談の実態」について紹介しました。

私自身、個人の意思を伝える場があるのは非常に助かるなぁと思っていましたが、インターネットの情報を見るとこんな意見が書かれているのをよく見かけます。

「人事面談に意味はない!」
「希望を出したのに何も反映されない!」
「聞いてもらえない!」

確かに誰もが満足するように職員を配置するのは非常に難しいと思います。
ただ、そういった制度があるだけ恵まれているような気はしますけどね。

良くも悪くも定期異動には運要素が大きいです。
公務員の定期異動が「運ゲー」と呼ばれるのもあながち間違いではないのかもしれませんね。

希望が通らなくても我慢して働いていかなければなりません。
それが公務員として働くことの宿命かもしれませんね。

私にできることは皆さんの配置希望が思った通りに反映されることを願うばかりです。

記事を書いていて苦手な上司との人事面談、すごーく行きたくなかったなぁ・・・と苦い思い出が甦ったりょんなのでした。

りょん

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