- 公務員の行政職に興味がある方
- これから公務員を目指す方
- 公務員への転職を考えている方
- 公務員に合格している方
- 公務員として働かれている方
- 行政職として働かれている方
お疲れ様です。元公務員のりょんです。
今回は「行政職の苦悩」について記事を紹介していきます。
前回の記事では行政職の魅力について紹介しました。
魅力的な部分は多くありますが、魅力な部分が時に苦悩に転じてしまうこともあります。
毎年高倍率で人気の高い行政職ですが、最も離職率が高い職種でもあります。
これから行政職を目指す方にとっては、どんな苦悩があるかって正直気になるところですよね。
本記事では、そんな行政職についての苦悩をりょんの経験談から考察していきます。

魅力と感じるか苦悩と感じるか。
当然人よって感じ方は様々だと思いますが、事前に少しでも苦悩の面を知ることで心の準備はできると思います。
嫌な部分を知ることも大切。行政職の苦悩を少しでも知っていただけたら幸いです。
↓関連記事はこちらで紹介しています↓
1. 行政職の苦悩

ここでは行政職の苦悩について紹介していきます。
行政職の経験から私が感じたこと、また周囲が苦悩として話していたことをまとめてみました。
以下では行政職の苦悩を考察していきますので、参考にしていただけたら幸いです。
苦悩① 部署によって仕事内容がまるっきり異なる
行政職の大きな悩みの一つとなるのではないでしょうか?
公務員の定期異動はまさに「転職」そのもの
公務員の仕事は細分化されており、部署によってまるっきり仕事内容が異なります。
”昨日まで税金関係の仕事をしていたのに今日からは観光関係の仕事をしなければならない”
心機一転できることが好ましいという方もいると思いますが、一から仕事を覚えるのは一苦労です。
せっかく何年もかけて経験・知識を取得し、その部署でのベテランに成長したとしても、異動先では振り出しに戻ってしまいます。
異動先での経験がなければ配置部署で一番知識・経験がないのは自分自身です。
公務員の職種の中でも行政職は無限の異動先があるため、専門職と比べると畑違いの部署に配属される可能性が高くなります。
新人であれば異動先の職員に仕事に関する情報を気軽に聞くことはできますが、ある程度上の年齢・役職になると自分自身で調べ、知識をつけていかなければなりません。
今まで培った経験値はどこの部署においても重要ですが、部署毎に全く異なる仕事内容に慣れるのは容易ではなく、体力的にも精神的にも結構大変です。
多くの異動先がある魅力的な反面、このような悩みが生じてしまうのは行政職の苦悩とも言えますね。

せっかく仕事にも慣れてきて、これから波に乗るぜ!という時に限って異動になったりします。
それまでの部署ではベテランでも、異動先ではまさに新人。
環境の変化が著しいのもかなりストレスがかかりますね。
苦悩② 興味がない部署へ配属される可能性
行政職に限ったことではありませんが、定期異動によって興味がない部署への配属が決まることもあります。
人事面談で異動希望を出すことはできますが、必ずしも自分の希望部署に配属されるとは限りません。
多くの異動先がある分、興味がない部署も多くなります。
専門職であれば異動先も専門知識を活かせる似たような部署に配属されるので毛色の違う部署への配属は希少なことですが、行政職は思ってもいない部署への異動があります。
どんなに嫌な部署であっても個人の意見で年度途中に部署異動することは、ほぼ不可能です。
「来年は新規事業があるからこの部署は地獄だなぁ・・・」
「この部署は残業時間が多いから嫌だなぁ・・・」
「この部署はプライベートの確保ができなくなるから嫌だなぁ・・・」
こんな思いを募らせている時に限って該当部署への異動が決まる場合が多いような気がします。
配属された部署の業務に楽しみを見つけるか、それとも次の異動まで耐えていくか・・・それしか方法はありません。
異動先が豊富なことは、時に苦悩に転じることもあるんですね。

公務員のお仕事は、様々な面で忍耐力が必要なんですね!
苦悩③ 達成感を実感しにくい
部署にもよりますが、行政職は大きな成果を実感しにくい職種でもあります。
市民課などの窓口系の業務を例に挙げてみましょう。
日々の業務処理は非常に大変ですが、成果として目に見える大きな成果がありません。
もちろん日々ミスなく業務遂行することは非常に大切なことではありますが、一つ一つの業務を即座にこなしながら進んでいくため大きな達成感には繋がりません。
「仕事に大きな達成感を求めたい!」
という人には若干物足りない業務内容の部署が多いように感じます。
とはいえ窓口業務も自治体の仕事の中ではとても重要な仕事。
どんな業務であっても責任感・使命感を持って働いていく必要があります。
仕事に達成感を求めること自体が間違っているかもしれませんが、自身のスキルアップを目指す方であれば大きな成果を欲しいという方もいると思います。
その点では、行政職はハード面(※①)よりソフト面(※②)の仕事内容が多いため、成果は感じにくいです。
何かの事業を実行したり、工事を完了させたりといった目に見える成果を上げることは難しい職種のため、嫌気を指してしまう人がいるのも現状として考えられると思います。

実際に私はハード面の仕事が大半でした。
大変ですが仕事の達成感や感動はかけがえのない経験値として今も生きていると思います。
どっちがいいかは人それぞれですね。
〜言葉の解説〜
※①ソフト面の仕事
形に残りにくい仕事のこと。
対人サービスといった一般的に形には見えないものを指す。
※②ハード面の仕事
形に残る仕事のこと。
公共施設工事といった事業が完成することで表に成果として出やすい仕事のことを指す。
苦悩④ 勤務形態が異なることも・・・
公務員は部署によって通常の勤務体系と異なる部署に配属されることもあります。
公務員の仕事は完全土日休みのイメージが強いですが、そうでない部署もあります。
ケースは様々ですが、土日休みでなくなったり、就業時間が変化したりする部署も存在します。
「土日祝休みを希望して公務員になったのに!!」
公務員の大きな魅力である土日祝休みという概念がない部署への配属を嫌がる人もいると思います。
不定休やシフト形態になると友人と休みを合わせられなかったり、家族サービスに支障が出る可能性もあります。
人事面談で事前に家庭の事情を話しておくこともできますが、全て考慮されるとは限りません。
異動内示発表後に個人的な事情を話しても中々覆すのは難しい部分があります。
現実問題、次の異動まで耐えるしかありません。
こういった悩みが生まれてしまうのも行政職独自の苦悩でもありますね。

個人的には、公務員として土日祝以外の休みがある生活を一度は体験してみたいです。
実際体験すると土日祝休みのありがたさを知れるのかもしれませんね・・・
↓人事面談の実態については以下で紹介しています↓
苦悩⑤ 多くの出会いは時に苦痛に・・・
苦悩①にて、公務員の定期異動は「転職」そのものであると紹介しました。
それは仕事内容に限ったことだけではありません。
異動先によっては人間関係がリセットされる
それまで円滑な人間関係を築いていても、異動先ではまた一から人間関係を構築していく必要があります。
自身のことを深く知ってくれている人がいれば手を差し伸べてくれる場合もありますが、経験値が浅い場合は一から信頼関係を構築していかなければなりません。
多くの人と人間関係を構築するのって結構大変ですよね。
中にはこのギャップ差によって精神的に落ちてしまう方もいらっしゃいます。
こういった面でも公務員には忍耐力やコミュニケーション力が必要かも・・・
また、職員に関しても優しい方ばかりであればいいのですが、誰しもいい人間というわけではありません。
運が悪ければパワハラ上司だったり、全く仕事をしない職員の方がいる部署に配属され、最悪の場合には2倍の仕事を強いられることも・・・
(※お給料をいただいているので責任感を持って仕事をするのは当たり前だと思いますが、公務員には様々な方が在籍しています)
一方、専門職の場合は人数が比較的限られているため注意すべき人の噂や接し方ってある程度耳に届いたりするので、ある程度自分の中で構えることができる場合があります。
関わる職員が多いのは行政職の魅力でもあり、苦悩でもあるのかもしれませんね。

リストラの概念が薄いことは一見魅力的ですが、それを良いことに仕事にやる気・責任感の薄い職員がいるのも現状です。
これは「運が悪い」という理由だけでは片付けられませんよね。
2. さいごに
いかがでしたでしょうか?
本記事では「行政職の苦悩」について紹介しました。
記事を通して多少なりとも行政職という職種の苦悩のイメージを掴んでもらえたら幸いです。
2記事に渡り行政職の魅力・苦悩を紹介してきました。
まさに「天国と地獄」の行政職。
結局のところ配属部署や人間関係については「運」要素が強いのかもしれません。
運のいい部署異動をされている職員もいれば、ずっと大変な思いをしている職員もいます。
これが行政職の魅力だったり、苦悩だったり、公務員独自の悩みなのかもしれませんね。
また、様々な場所で揉まれながら生きていく公務員にとって忍耐力は必要不可欠です。
時代的には「無理をしない」環境を目指す風潮がありますが、環境整備が行き届いていないのも現状です。
これは最近の行政職の休職率・離職率の上昇が目立つようになってきたことにも繋がっているような気がします。
税金が給料の資本である公務員はどうしても風当たりが強くなりがちですが、多くの公務員が予想以上に大変な思いをしています。
今後少しでも給料面や環境の改善が進むことを切実に願っています。
りょん
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