- 都心部の自治体の実情に興味がある方
- 都心部の自治体への受験を検討されている方
- 進路を迷っているが、将来的に都心部の公務員を目指している学生の方
- 都心部の自治体で仕事にお悩みの方
お疲れ様です。元公務員のりょんです。
今回は「公務員に多いタイプ」というテーマで記事を紹介していきます。
私が学生の頃、公務員は真面目な人が多い印象を持っていました。
では実際にどんなタイプの方が在籍されているのでしょうか?
実は職員のタイプ、地方部と都内部の自治体でかなり異なっていることがわかりました。
本記事では「都心部の自治体」に焦点を当てて経験談を元に考察していきます。

前回に引き続き、今回は都心部の公務員のタイプについて紹介していきます。
当然、各自治体ごとに差はあると思います。
あくまで私見(りょん調べ)にてお送りしますのでご了承ください。
↓関連記事はこちらで紹介しています。↓
1. ”公務員っぽい”人が多い

都心部の自治体では”公務員っぽい”人が多い印象を持ちました。
「公務員だから当然なんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、実はあまりいい意味で使われる言葉ではありません。
”公務員っぽい”という言葉はこんなイメージで使われることが多いです。
・真面目で融通が利かない
・どこか暗い
こう言い換えるとわかりやすいですね。
融通の面に関しては業務に法律を使う場面が多いため仕方ない部分もありますが、雰囲気的にも公務員っぽさを感じる場面が多くありました。
ではなぜ私がそう感じたのか、以下ではその理由について紹介していきます。
要因① 職員間の距離の遠さ
私が”公務員っぽい”と感じた一番の理由となります。
私自身、都心部の自治体には中途採用で入職したんですが、職員間の距離の遠さには非常に驚きました。
年齢・役職関係なく、職員間は敬語の世界
職員同士の会話は敬語が必須で、それも砕けていない敬語を使っている方が非常に多い印象を受けました。
目上の人に敬語を使うのはわかりますが、下の人や同年代であっても敬語を使っている環境だったので、どこかよそよそしさを感じてしまいました。
これには中途採用者の多さに関係性があると感じました。
私が在籍していた都心部の自治体では、毎月と言っていい程中途採用者が入職しており、誰がどのタイミングで入ってきたのかわからなくなる事態が起きていました。
確かにこれでは、誰か先輩で誰が後輩かわからなくなってしまうので、敬語を使うしかない状況だったのかもしれません。
また、都心部の自治体ではこんなルールが存在しています。
職員同士の個人的情報には踏み込まない
都心部の自治体では職員同士の個人的な情報(電話番号や住んでいる場所)の話はご法度です。
この状態ではなかなか踏み込んだ話をすることができず、牽制しあいながら話をするような場面が多く見受けられました。
飲み会等のある程度砕けた場面でも突っ込んだ話ができない雰囲気だったので、あまり職員同士の私情を知る機会はありませんでした。
地方部の自治体で「距離感の近い環境」を経験していた私にとっては非常に驚きの環境で、慣れるのには結構時間がかかりました。
今の時代「敬語の使用」や「個人的な情報に踏み込まない」というのは当たり前になっているのかもしれませんが、この環境で職員同士の距離を縮めるのは難しい部分があります。
時代のせいなのかわかりませんが、横の繋がりが非常に薄く、どこか堅苦しい”公務員っぽい”一面を感じました。

個人的情報の保守はハラスメント防止などのメリットもあると思いますが、職員同士の距離の遠さはどうしても感じてしまいました。
要因② 助け合い文化の薄さ
働き方に関して、業務に対して共に取り組んでいくという意識は薄いものであると感じました。
1人の兵隊として与えられた仕事をこなし、終わったら各自帰る
私が入職した時、自分の担当している業務が早く終わったので何か手伝うことがあるかと聞くと、とても驚いた顔をされたのを覚えています。
私的には「え?おかしいことなの?」と思いましたが、周りを見ると自分の仕事は自分の仕事、人の仕事は人の仕事、といった雰囲気でした。
都心部では普通のことなのかなぁ〜と思って過ごしていましたが、しばらくしてこんなことを感じました。
「誰がどこまでどういった仕事をしているか、全体的な把握ができていない!」
それもそのはず、自分の仕事以外を知ろうとしない雰囲気が強いため、全体的な仕事の把握ができていない場面を多く感じてしまいました。
この環境だと、正直組織としてのチームワークのレベルは低いような気がします。
まぁ、求めすぎと言えばそれまでなんでしょうけど・・・
各自の責任感は高く、やることはやっている感じだったので、働き方としては間違ってはいないと思います。
ただ、仲間意識というものには乏しい環境だったことから、”公務員っぽい”と感じる部分もありました。

仕事に対する意識の持ちようは地域によって差があると感じました。
そこまで求めないのは優しい環境かもしれませんが、一方でチームワーク力の低さを強く感じました。
要因③ あいさつ文化の薄さ
”あいさつ”といえば、互いのコミュニケーションを図る上で重要な手段ですよね。
しかし、都心部の自治体では”あいさつ”を活発的にしている人は非常に少なかったです。
コミュニケーションは二の次
地方部の自治体での経験から、公務員にはコミュニケーションが必須だと思っていたので
「おはようございます!」「お疲れ様です!」
といった感じですれ違う職員の方にあいさつをしていましたが、いつの日か諦めていました。
だって、あいさつ返してくれる感じじゃないんです!
結構長い期間、すれ違うたびにあいさつ交流を試みましたが、なんていうか目も合わせないですれちがう感じ・・・
周りを見てもすれ違いざまにあいさつしている人はほんの一握りでした。
都心部の自治体では、コミュニケーションは二の次なのかもしれませんね。
住民の方々にも同じような接し方をしている人が多かったので、住民の方から見ても元気のない”公務員っぽさ”が伝わっていたんじゃないかなぁ〜と思います。

実際に「あなたは挨拶ができて元気でいいわね〜」なんて言われたこともありました。
「あいさつ=当たり前」 だと思っていただけに驚きました。
要因④ 真面目で寡黙な人が多い
知識があるが故に・・・
都心部では上司が部下を育てる環境はあまり強くありません。
自ら研修に積極的に参加し、自分の視野・スキルを向上させている風潮が強いと感じました。
都心部の自治体では多種多様な職員研修が用意されており、自己学習の機会が非常に多いです。
そのため、個々の知識レベルは非常に高いものでした。
ただ、「接遇<知識」の職員が多かったので、窓口に来ている住民の方に理論で押している方が多かった印象を持ちました。
知識があるが故の欠点ですね。
気持ちはわかりますが、住民には様々なタイプの方がいるので、時には親身になって話を聞いてあげたほうが良いんじゃないかなぁ〜と感じる場面が幾度とありました。
また、職員同士の交流が少なく各部署の情報があまり入ってこないせいか、長年在籍している職員の方でもこんな状態が起きている場面がありました。
「どこの部署に相談したらいいかわからないので他の部署を当たってください・・・」
俗に言う「たらい回し(※①)」ですね。
上記でも紹介していますが、横のつながりが強くないため、この現象が起きがちです。
全ての職員がそうではありませんが、柔らかい対応で親身になって寄り添って話を聞くという環境ではなく、どこかよそよそしい雰囲気を感じました。
こういった面からも、お堅い、”公務員っぽい”感じを受ける場面が多かったことを覚えています。

住民の数が地方部の自治体に比べると圧倒的に多いので、距離感が遠くなってしまうのも仕方ないのかもしれませんね・・・
〜言葉の解説〜
※①たらい回し
責任逃れ。相談窓口が不明な相談に対し、面倒だからといって他の窓口を案内すること。
自治体ではどこの部署の管轄か不明なものであっても一緒になって担当部署を探すサービス精神が必要だが、「それはうちの部署の管轄ではありません」と言った責任感のない対応をする職員もいる。
この対応が続くと相談者は複数の部署で同じ話を強いられ、ストレスが溜まり、クレームなどに繋がっていく。
2. ”公務員っぽい”にはこんな利点も

”公務員っぽい”と聞くと悪いイメージに捉えがちですが、良い一面も存在していたと思います。
以下ではこの利点について紹介していきます。
利点① 面倒な人間関係問題は生じにくい
コミュニケーションが活発で距離感の近い職場は「面倒な人間関係」が生じてしまう場合があります。
例えば・・・
「〇〇はあいさつもできないし、暗いやつだ」
「〇〇は飲み会に来ないし、付き合いの悪いやつだ」
実際こんなことを言われるのは面倒ですよね。
「職場は職場!」「コミュニケーションは最低限でいい!」という人もいると思います。
その点では人に興味が薄い雰囲気があるので、もちろん最低限のコミュニケーションは必要ですが、可もなく不可もなく仕事をしていれば何にも言われることはありません。
仕事ができない人も陰口等を言われることはありません。
近くも遠くもない、それでもちょっぴり遠い距離感があるので、仲間内で陰口を言ったりする人は居ませんでした。
私の近くにも仕事にやる気のない上司がいましたが、「あの人には気をつけてね」と言われるくらいで特に集団で悪口を言うような感じではありませんでした。
コミュニケーション重視、距離感を近づけていくことで仕事のやりさすさが向上する地方部の自治体とは異なる雰囲気だったので、体育会系のようなノリが苦手な方には恵まれた環境であると感じました。

人間関係は運が悪いと最悪です。
人を責めない優しい環境があるのは都心部の自治体の大きな魅力ですね。
利点② 地道に学習することで出世できる
都心部の自治体はいかに知識があるかが求められる
都心部の自治体はコミュニケーションを重視し名声を上げるというよりかは、いかに知識があるかが求められる職場環境でした。
都心部の自治体では年功序列(※①)の考えは薄く、職員のスキルや知識に基づいて評価される人事評価システムの基盤が構築されています。
そのため、年齢に限らず公務員として求められる知識を十分理解しておくことで出世することが可能です。
中途採用で入職してきた方でも、知識や前職での経験値があれば評価される環境がある程度整っています。
その背景からか、若くして管理職に上がっている方も結構いらっしゃいます。
自己学習するのは大変ではありますが、自分が頑張った分評価につながるため、やる気の増進にもつながります。
学習すればするほど結果に繋がることは、とてもやりがいのある職場ですね。

職員研修は非常に豊富!
内容も多彩で、年に数多く実施されており、知識を得るチャンスがたくさんあります!
〜言葉の解説〜
※①年功序列
年齢・経験年数を積めば積むほど役職が上がること。実力主義とは異なり、後輩が先輩の役職を上回る現象が滅多に起きない。
3. 都心部の自治体で生きていくためには「自己学習」が必須!

都心部の自治体は”努力系”
日々の自己学習が鍵を握る!
私の感じたイメージでは、コミュニケーションは控えめの職場環境。
コミュニティを作りながら仕事をしていくというよりかは、日々コツコツと知識を身につけていく努力が必要となります。
そのために必要なのが「自己学習」
多種多様な研修が存在しているため、研修に参加することで自分のスキルを向上させることができます。
自己の知識が深まることで視野も広がりますし、自信・意欲を高く持って働いていくことができると思います。
これから都心部での公務員を目指す方は、独特な”公務員っぽさ”に戸惑うかもしれませんが、自己学習を重ねることで自分のスキル向上を図ることが可能です!
学習の成果が仕事のやりさすさ・役職昇任などに直結しますし、何より知識がつくので仕事に自信を持って働けるようになり、それがやりがいに繋がっていくんじゃないかなぁと思います。

都心部の自治体で生きていくためには「自己学習」が超大事!
4. さいごに
いかかでしょうか?
本記事では「都心部の公務員に多いタイプ」というテーマで元職場の方をタイプ別に紹介してみました。
都心部の自治体の雰囲気って公務員のイメージを絵に描いたような感じでした。
制度的には都心部の自治体の方が最先端を歩んでいるため、面倒な付き合いだったり、過度に近い距離感というものがなく、比較的柔らかい雰囲気ではありました。
今の働き方的にはあるべき姿なのかもしれないですね。
私は職場は仲間、みんなでわいわいやりながら辛いこと楽しいことを共有していきたいと思っている方ですが・・・
みなさんはどちらの方が働きやすいと感じますか?
りょん
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